大和.の書き溜め

苦手科目が国語なので察してください。

スクフェス2の問題点を列挙してみる。

 

1.はじめに

 スクフェス1の時代が終わり、スクスタの時代も終わり、バトンはスクフェス2へと渡された。何やかんやで愛されていた前2作と比べ、何かと叩かれがちな2だが、ついには芳しくない売り上げが供給元のブシロードさんから言及されてしまった。詳しくはブシロードの2022年6月に行われた株主総会の資料を参照。22ページの「デジタルコンテンツユニット」で触れられています。

 

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120230814542341.pdf

 

 上手く開かない場合は新規タブで開くと上手くいくかも。リンクが消失してたら、どうあがいてもダメです。

 

 調べると通期決算説明会での文字起こし記事もあったので載せておきます。「2023年6月期業績ハイライト」で触れられています。

finance.logmi.jp

 

 どうしてこうなってしまったのか。一応ゲーム内ランク200以上までやっているユーザー、そして前2作をプレイしていた身として、問題点を列挙&深堀りしていきたいと思います。

 

2.音ゲー部分の問題点

  • 動作が重い(たまにラグる)

 筆者の端末はゲーム用途を見越してハイエンドモデルを使っているので、あまり出くわす機会が無いが、どこかで見た気がするので挙げてみる。ラグることはちょくちょくあるけど、

 前作はクソ古いゲームだったので、要求スペックのハードルは低めだったと言える。それに対して今作はどうなのか。筆者はAndroidユーザーなのだが、このOSでの推奨端末は以下の通り。

■推奨端末■
Snapdragon 865または相当以上、メモリー(RAM)4GB 以上
■対応OS■
Android 5.1以上

 

引用元:4Gamer.net

www.4gamer.net

 

RAM容量4GBはまだしも、Snapdragon 865は割と攻めた内容である。というか調べたら自分の端末のCPUじゃないか。ちなみに当時新品で11万ぐらいで買ったスマホなので、これは震えざるを得ない。更に調べていくと、複数端末での動作チェックしている方が居たので載せておきます。iPhone端末にも言及されているので、気になる人はぜひ。

kira-09flare3.seesaa.net

 

 話を戻して、何故ここまで高い性能を要求しているのかだが、恐らくは遠い未来に3DMVの実装を見越しているからではないか、と邪推してみる。丁度3DMVを売りにしていたスクスタがサービス終了してしまったので、そのリソースを流用使ってやる気なのかな~と。

 音ゲー×3Dキャラが踊る、というのはスクフェス1時代ではスクフェスAC(通称アケフェス)が上位互換(と筆者は呼んでいる)として存在したので、PS4版のスクフェスACが息をしていない今、現在は良いタイミングなのではないか。話題性もあるし。まぁそれまでサービスが続くかは不明である。

 

  • 特技ボイスがうるさい

 前作スクフェス1では1人のボイスしか再生されなかったが、今作では同時に2人分再生される。しかし、これが如何せんうるさく、音ゲーへの集中を阻害してしまう。なので筆者は音量設定15にしています。そのおかげでライブ終了時のボイスがアップデートにより追加されたが、ほぼ聞き取れない音量になってしまった。悲しい。

 

  • オートプレイが無い(スキップチケットが足りない)

 最近の音ゲーでは、大体オートライブ機能が実装されている気がする。少なくとも同じブシロードが手掛けるガルパでは後のアップデートで追加されている。デレステにも追加されています。いつだったかは覚えていません。だって営業しかやってなかったもん。

bang-dream.bushimo.jp

 

 しかし、スクフェス2には無い機能である。その代わりにLPの最大10倍消費やスキップチケット(以下、スキチケ)が存在している。ただし、LP漏れを気にする筆者のような人間がスキチケを日常的に使っていると、恐らく枚数不足に陥ってしまう。一応イベント報酬等で配布される使用期限付きのスキチケもあるが、焼け石に水である。

 何故スキチケの供給量が少ないかを考察してみると、運営はスクスタのようなスキチケゲーにしたくないからではないだろうか。実際、スクスタ末期(もっと前からか...)では、イベントに関しては完全にスキチケとLP回復アイテムの数(という名の課金額)で殴るゲームであったと記憶している。ちなみに筆者はサ終時点でスキチケが2万枚以上余るレベルだった。ガチ勢ではなかったので参考程度ではあるが、どれだけ大量配布されていたかは分かるだろう。まぁスクスタはゲーム性がアレだから仕方ないな。

 オートライブが何故無いのかは...運営のみぞ知るってところでしょう。技術力の問題だとは思いたくない。

 

  • 虹ヶ咲(+他グループの一部楽曲)のMASTER譜面がない

 結構長い間言われている問題。スパスタまでの4グループの内、虹ヶ咲だけEXPERTまでしか実装されていないのは、多分スクフェス1からの譜面データを使い回ししているからであろう。実際、スクフェス1にはMASTER譜面が無かったので。スパスタはどうだったかな...。

 新規で譜面を作ればいいだけのように思えるが、開発陣も色々大変なのだろう。スクスタでは自動で譜面を作るツールを使っているという記事があったが、今作でそれを使うのは厳しいところがあるのだろう。

www.itmedia.co.jp

www.famitsu.com

 

 ~生放送から~ どうやらMASTER譜面が徐々に追加されていくようですね。一歩一歩着実に増えて欲しいですな。

 

  • 一部楽曲でスコアSを取ることが困難

 今作の楽曲目標の1つであるスコアSだが、全曲&全難易度で規定スコア値が35万で固定されている。というか、楽曲目標自体が全難易度で共有されている手抜き仕様。そのため、MASTERと比べてノーツ数が少ないEXPERTしかない楽曲(特に虹ヶ咲の一部)ではスコアSを取ることは困難を極める。

 これは個人のプレイの上手さではどうにもならないことがあるので、地味にストレスになる部分である。ちなみに、NORMAL等の難易度ではスコアSどころかコンボSも取れない。

 スクフェス1では各難易度ごとに楽曲目標が設定されていた。何故今作でこのような適当な仕様になっているか。恐らく最初に500曲以上を一気に実装するという無茶をした弊害ではないか。譜面を前作から使い回しているのだから、楽曲目標も流用すれば良かったのでは...?とは思うけど。

 

  • 難易度EASYの削除

 音ゲー経験者や前作経験者にとっては問題ない人が多いが、配信開始直後には「NORMALでも難しい...」という声が見受けられた。確かに、完全初心者にとってはNORMALですらクリア出来ないのでは...?という楽曲が割とある。1での最低難易度はEASYで、NORMALは下から2番目であった。それに所持カードの都合やゲームルールを把握しきれていない場合は、体力回復特技の存在を知らない人もいるのかも。

 何故削除されたかだが、これも前述の”楽曲目標自体が全難易度で共有されている”ためだろう。EASYではノーツ数が少なすぎて、スコアDやコンボDといった最低評価すら獲得出来ないのではないだろうか。ただ、その弊害で新規層の一部が脱落してしまうのは悲しいことである。運営サイドは、前作からの継続や音ゲー経験者をユーザーとして前提にしているのかもしれない。

 

  • (改善済み)コンボ、判定表示が邪魔

 前作で出来た設定が出来ないのは不満が出てしまう。なお現在では改善されたので良かったね。筆者はもう慣れてしまったのでデフォルトのままにしています。

 

3.音ゲー部分以外の問題点

3.1.イベント関係

  • 獲得pt計算にスコア値しか参照されない

 個人的に一番大きい問題点。スクフェス1、スクスタではスコア(ボルテージ)S評価を取れば最大ptが獲得できるので、最悪どの楽曲でも最高難易度をプレイすればOKだった(スクフェスではコンボSが獲れるか、も重要)。しかし今作では単純にどれだけスコアが多かったで獲得ptが決まってしまうため、必然的にノーツ数の少ない(=スコア値が稼げない)曲はハズレのような扱いになってしまう。効率厨を辞めればいいだけだが、ガチになればなる程、気になってくる部分である。

 また、きょうりょくライブでは通信切断で人数が減った場合、当然合計スコア値が減るのでポイントも結構減らされます。4→3人では大体4分の3になります。前作のスコアマッチなら順位によって増減、通信切断があれば3位以上確定でうま味だったので、まだ納得は出来たけど。

 

  • 誰のためのおたすけ機能(きょうりょくライブ)

 きょうりょくライブでは、1日5回まで”おたすけ枠”で参加することが出来ます。これは選択した難易度以下が自動的に選ばれます。つまりNORMAL等の低難易度に放り込まれることもあります。これは低難易度層の過疎具合を軽減するための策だと思われます。実際、前作のスコアマッチでは、低難易度だと人が全然集まらず、自分以外CP...なんてことも多々ありました。

 悪くない機能だとは思うのですが、難易度NORMALで全員おたすけ枠だった...という事態が割と発生しがちなんですよね(n敗)。これでは何のための”おたすけ”なのか分かりません。ワンチャン運営の嘆きなのかもしれない。

 せめて獲得ptにボーナスが付くぐらいのメリットが無いと、ただただやりたくない難易度でやらされるストレスが溜まります。実はイベント課題を無視すれば別にやる必要が無いっていう指摘は、正論ハラスメントに該当するので止めてあげましょう。

 

  • 消費LP10倍前提のイベント報酬(特に”きょうりょくライブ”)

 単純にやらないといけないか数が多く、面倒に感じる。マカロンイベント*1ではUR報酬回収までは割とマシ。スクフェス1では、簡単に全報酬回収ができた。ただ、前作の消費LP変更は後から追加された仕様であるため、あえて追加後も必要ptを据え置いたのだとは思う。

 

  • 依然として残っている不具合(きょうりょくライブ)【?】

 結果発表画面に移行しない、不正切断扱いされる、etc...が報告されているが、少なくとも筆者の環境では、初回のイベントでしか発生しなかった。今でも遭遇するという人は今一度、通信環境等の確認を。端末相性もあるのかも。

 

  • 自然回復分だけでは回収できない報酬(ふり~ツア~)

 人によっては飴を使わないとデイリー課題や全報酬回収が出来ない。ただ、あくまで”ふり~”なので、気楽にやればいいのだろう。

 

3.2.チャット部分

  • いちいち選択肢をタップしないといけない

 ボーっと自動進行で眺める...ということは出来ません。メンバーとコミュニケーションを取る疑似体験を考えての機能だとは思いますが、実際は作業感が拭えません。でもスキップするのは寂しい...もどかしいです。チャットという性質上、キャラボイスが無いのは仕方ないですが、スクスタのサイドエピソード等を鑑みると、どうしても劣化しているように思えます。まぁキャラボイス収録しなくて楽なんだろうけど。

 

  • 主人公がアレ【?】

 前までは主人公の発言が気持ち悪いとか言われてたけど、今は改善されてるのかな。筆者は大して気にしていなかった。それだけ内容を読んでないってことか!?

 

  • そもそも論

 この機能要る?ってツッコミは野暮。

 

3.2.部員関係

  • ペンライト足りない問題

 ずっと言われている問題。SRは200本で覚醒できますが、URは跳ね上がって1800本必要になります。ただ覚醒条件を緩和したり下手にばら撒くと、ユニットが完成した後に大量に余る可能性もあるのも事実。

 実際、スクスタ初期にも素材が足りない問題がありましたが、あちらでは育成に必要な素材数を減らす決断をしました。その結果、マメに素材集めしていた筆者は大量に素材が余る結果となりました(知り合いの中には素材が枯渇している人もいましたが)。

 一応対策もあります。デイリー課題だけではなかなか集まらないので、EXPERTフルコンや未プレイ曲を意識的にクリアしていきましょう。あとはURの覚醒に集中するとか。メモリアル部員を使ってペンライト500本を回収するのも手です。

 

  • 闇鍋ガチャ

 グループ分けされていないので、キャラクター1人当たり(というかお目当て)の排出率が低い問題。筆者は天井分まで石を貯めて引くタイプなので、あまり気にしていない。でもそれは実装の順番に恵まれているから出来ることであり、そうはいかない人達からすると酷な話か。。

 

  • 最初のアニメ映像でお目当てURが居ないことが分かってしまう

 「千歌ちゃんじゃなかったからハズレ確定か....」みたいに意気消沈してしまう現象。ガチャ動画を作る側の人間からすれば、結構深刻な問題。どうにかならないものか...

 

  • URばっかり追加される

 ここの項目で書くことが無い無いになってしまったので無理矢理挙げました。

個人的には別にいいかな。

 

3.3.ストーリー関係

  • シリーズの垣根を超えた物語が無い

 スクスタでは魅力の1つでしたが、残念ながら今作ではクロスオーバー的要素は無くなってしまいました。でもこれは仕方ないようにも思えます。4グループが交わるストーリーって脚本とか大変そうですもん。

 

  • やっぱり拭えない紙芝居感

 スクフェス1では立ち絵が完全に動かず、スクスタでは瞬きや口パクするように、今作ではくねくねある程度は動くようになった。しかし先発のガルパといったゲームと比べると、如何せん見劣りする。個人的にμ'sの立ち絵がスクフェス1時代のままで正直飽きてきた。

 

3.4.その他

  • タイトル画面

 ホーム画面まで飛ぶのにキャラボイスの「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル2!」ぐらいまで待たないと、画面をタップしても無効になってしまう。地味にストレス。

 

  • 前作にはあった”スイングあり譜面”マーク消滅

 題目の通り、前作では「スイングあり譜面ですよ!」というのが楽曲アイコン上で明記されていた。なのに今作では無くなってしまった。スイング自体、スクフェス1ではアップデートにより追加された内容なので、目新しさをアピールするための表示だったのだろうか。

 ところで前作で追加された際には、アレルギー反応のように嫌悪感を抱く人が居たが、今作ではどうなんだろうか...?確かに、一気にすり抜けて萎えるのは分かる。個人的には”別のスイングの塊を処理するには、一度画面から指を離さないとダメ”っていうのがキツイ。

 今作にも存在する仕様なのだが、スイングノーツはタップノーツの半分のスコアしか加算されない。なので楽曲目標上ではコンボ数が多めだけど、思ったよりスコアが伸びない...ということがあるので、イベント効率厨は注意しましょう。

 

  • デイリー課題がちょっと面倒

 4グループの楽曲を1個ずつクリアしないといけない。LP消費を100にしてしまうと、合計400になってしまうので調整が必要。ちなみに1日放置で回復する合計LPは288。

 スクフェス1ではμ's、Aqoursのメンバー全員が居るユニットで各1回ずつライブをクリアすればよかった。すなわち2回で済む。ただスキチケも無かったので、どっこいどっこいか(期間限定ではあるが、あるイベントでオートライブは存在した)。スクスタではグループ縛りのようなものは無かったので、結構楽だった。

 

  • 300から増えないLP上限

 現状、1個消費でLPを全回復するアイテムは存在しないので、わざわざ上限を設ける意味が無い気がする。

 現にスクフェス1ではLPの上限が実質無かった。ただLP回復アイテムが大量にあったので、その対策も見越してだろうか。

 

  • ランク200から必要経験値が急増

 ランク200以降は8760固定の経験値が必要。適当が過ぎる。

 

  • 唐突なダウンロードファイル

 外出先でダウンロードが発生してキツイ!という声がTwitter(X)でチラホラ見受けられる。確かに、毎回ファイルサイズが結構大きいので事前の告知は欲しい。

 

  • 楽曲選択画面でサビ部分しか再生されない

 個人的に前作の良かった点で、楽曲をプレイしなくても簡単放置でフル(1番)が聴ける、というのがあった。今作でもリハーサル機能と設定変更をすれば出来るものの、煩わしさがある。あと選択画面で考え事(要は放置)をしていると、何度もサビ部分がループ再生されてウザイと思うのは筆者だけ...?

 

  • 消費LP=獲得経験値(賛否両論?)

 ここも当初、適当だな~と思っていた。最近はそこまで気にしていない。

 

4.あとがき

 最後に、個人的に早めに改善してほしいものをピックアップ。先に挙げる項目ほど、早めにお願いします~~~ってやつ。挙げていない項目は最悪改善されなくても我慢する。

 

・イベントで獲得pt計算にスコア値しか参照されない

・虹ヶ咲(+他グループの一部楽曲)のMASTER譜面がない

・誰のためのおたすけ機能(きょうりょくライブ)←ボーナスpt付けて

 

 そういえば、今年のスクフェス感謝祭ではスクフェス大会がありませんでしたね。スクフェス2を使ってやっても良かったのでは、と思ったけど、動作の不安定さとか不安要素があって無しになったんですかね。単純にゲーム内に予選機能とかを実装できなかったから...とかもありそう。

 それはそうと、開発、運営陣も大変だろうが、これからも頑張ってほしい。さすがにぷちぐるの二の舞みたいにはならないでくれ。

*1:前作での呼び方。正式名称は”アイテムコレクション(?)”。スクフェス1での初回イベントの形式であり、そのときのアイテムが”カロン”であったことから、愛称として定着した。